スタバとか絶対行きたくない
スタバとか絶対行きたくない。
スタバご存知ですか?
そう、県庁所在地の駅ビルとかによく入ってるアレです。
とにかくもうスタバには行きたくない。
何で行きたくないのかを説明していきます。
1.メニューの幅が広すぎる
「カスタマイズ」とかいうのあるじゃないですか。
「なんちゃらシロップ追加で〜」みたいな。
アレ、組み合わせのパターンがウン千通りくらいあるらしいですね。
ちっともコンサバじゃない!!
チェーン展開するんなら、もっと単純な方がいいやんか。
「ドリップコーヒー」は「ドリップコーヒー」!
それで十分なのに、なぜそんな小手先のテクニックを?
実際、「バニラシロップ」を追加するとそれだけで口当たりの良さと極上の甘みが追加されて一発で気分をリフレッシュさせる至高の新メニューになるし、
「アーモンドトフィーシロップ」を追加すると普段何気なく飲んでるコールドブリューコーヒーがどことなくハワイアンな風味に早変わりするし、そこに「ショット追加」なんてしてしまうとさらに目の覚めるような風味になってしまう。
とにかくカスタマイズの幅が広すぎて、
並んでる最中にもずっと「今度は何を試そうか」と考えすぎてしまう。
チェーン店のくせにこのような思案をもたらしてくるのは生意気すぎる。よってもう行きたくない。
あ、僕のオススメのカスタマイズは「ホワイトモカのアイスにバニラシロップとショット追加」です。
2.wi-fiの管理が杜撰である
wi-fiはもはやカフェの必須オプションとなっている。
もちろんスタバにもwi-fiは完備されている。そしてそのwi-fiがクソ。
何と、店に入った時点でwi-fiに繋がるのである。
パスワードだとか、会員登録だとかは必要ない。
これは幾ら何でも杜撰すぎではないか?
wi-fiを手に入れるには、
コミュ障を押さえつけて店員にパスワードを聞きに行ったり、
無駄に空メールを送信したり、
大切な電話番号を提供したり、
「これ店のやつかな」と思って接続したらツーリスト用のものだったり、
そういった試練を乗り越える必要があるのが定石だ。
だがスタバはどうだ?入店した時点で接続済みで、試練を乗り越える必要がない!
このようなwi-fiがスタンダードになれば、若者の強靭な心は鍛えられなくなるだろう。
あまりにもお手軽すぎる。
僕は克己心が強く、積極的に試練を望むため、スタバにはもう行きたくない。
これを書いてるのはスタバだけど、もう行かない。
3.店員がプライベートに侵入してくる
カフェは一人で、あるいは複数人で「プライベートを共有する」場所だと考えている。さほど異論もないだろう。
だがスタバはそのプライベートにそこはかとなく侵入してくる!
恐ろしいことだ。
例えばいつも飲んでいる「カフェアメリカーノ+アーモンドトフィーシロップ」を注文した際に、
「美味しそうですね〜今度試してみます❤︎」
なんてことを言われたりするのだ。
まことにキョドるし、何だかんだで少し嬉しいのも含めて腹立つ。
おまけに、しょっちゅう作業してる隣で店員がテーブルを掃除して作業環境を清潔に保つし、あまりにパーソナルスペースへの配慮が足りなさすぎる。
「付かず離れず」の立場で接客してくるのが、実にちょうどいい感じで腹立たしい。
明日もいつもの店に行きたくなってしまうから、もうスタバには行きたくない。
以上、僕がスタバに行きたくない理由だ。
メニューは無駄にたくさんあるし、wi-fiはすぐ繋がっちゃうし(しかも無駄に強度が高い)、接客はちょうどいいしで何度も通ってしまうから、金が飛んで仕方がない。
よって明日はスタバに絶対行きたくない。
明後日はわからない。
ジョゼくん、名作映画を観る。 その1『フォレスト・ガンプ』
最近、ほんのりヤバいんじゃないかと思いはじめたことがある。
自分は、一切「名作」と言われる映画を観たことがないことだ。
そんな〜俺だって「ゴジラ」とか「ローマの休日」とか観たことないし大丈夫だよ〜
気の利く人はそうフォローをしてくれるだろうが、自分の場合はちょっと次元が違う。
去年見た映画はリアルに『ゼラオラ』だけだし(ケモナーきっしょ)、今までの人生を振り返っても映画館に行った記憶はこれまた片手で数える程しかない。うん、今数えてみたが薬指までしか使わなかった。(ちなみに観に行ってた映画は『デオキシス』と『清洲会議』と『君の名は。』だ。謎メンツ)
『ハリー・ポッター』は最初の方でオークみたいな魔物の鼻に魔法の杖かなんかが突き刺さったのを抜いたら→鼻汁がネチャァ……ってシーンが当時4歳のそぬ少年には刺激が強すぎて切ったし、信じられないことに『スター・ウォーズ』は本当に一切観ていない。フォースって何? ハンソロって誰? 脳内は最早エミネム状態。ヨーダがジェダイでダースがファーザー。
さすがにアカンのではないか。
もし会社に入って上司にいきなり『ショーシャンクの空に』の話題を振られたりしたら……『男はつらいよ』の好きなエピソードを訊かれたりしたら……間違いなく硬直する。
「あの新人は、普段本ばっか読んでるけど、それ以外のカルチャーを一切摂取してないから知識が平面的すぎる、典型的なエセ教養人だね、文学部卒にありがちダナ。。。」
と、ジャッジされること必至である。それはあまりにもしんどい!!
というわけで、僕は普段はアニメ・海外ドラマ観賞用にしか使っていないNetflixを起動したのであった……
名前だけしか知らない映画、名作だと謳われる映画、全部この目で観てやるぞ!!!!!!
『フォレスト・ガンプ/一期一会』感想
正直、死ぬほど食指が動かなかった作品だ。
ストーリーラインはほんとーーーーーにおぼろげながら存じていて、
「ちょっと頭の弱いお兄さん、フォレスト・ガンプが女の子と恋に落ちて自分の世界を取り戻して……」的なやつっしょ? 知ってる知ってる、なんjで見た! うーん、自分はこういうのあんま好きくないんだよなあ……男女の絡み見てそんな楽しい? そんくらいで世の中の人ってムズキュンしちゃうの? ストーリーもあんま動かないやろうし、自分には合わないやろうけどまあ観てやるか……
……
……
ガンプウウウウウウウウウウウウウウウウウウ😭
え、純粋に「いい話」に合うも合わんも無いんだね!!
いままでこういう映画のことを誤解してたかもしれない。第一回目にして聖サウロ並みの大回心を演じることになるとは思わなかった……ほんっっっっっっとうに良い作品でした。
ストーリーをざっと一言でいうと、「ガンプお兄さんの半生」。
映画の冒頭は、こう。
バス停のベンチに腰を下ろして、チョコを汚く貪りながら「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで中身は何かわからない」とのたまい、隣に座った人に自身の半生を語りかけるガンプお兄さん。
この時点で「なんかネタにしたらヤバそうな奴」感が漂っているが、それもそのはず、彼は小学校入学時点でIQが85しかないのだった。だけどここで彼のことを「発達的なアレ」と切り捨てないでほしい。最後まで彼の話を聴き終えた時、きっと誰もがガンプお兄さんのことを大好きになっているはずだ。
パッケージでフィーチャーされてるのはちょうどこの「お兄さん」形態なので、僕はずっとハンディキャップのある大人が恋愛を知って、大人になって……要するに「アルジャーノンに花束を」的なビターラブストーリーだと勘違いしていたけど、とんでもない。
ガンプ坊や時代から大学生ガンプ、兵隊ガンプ、ビックリ卓球プレイヤーガンプ(!?)を通して、今現在のガンプお兄さんへと至る過程が描かれる大河巨編だったのだ。人生ってすごい。
ところで、よく「ここには、人生の全てが詰まっている」なんて謳い文句を書評で見かける。
だけどこのフレーズには裏切られた記憶しかない。たとえば、『カラマーゾフの兄弟』。上中下で計1,800頁を超える一大スペクタクル巨編だが、「人生の全て」は詰まっていなかった。全尺の9/10程が醜い男と女の争いに費やされていて、それ以外の要素は……ほぼキリスト教のウンチクで(もちろん『カラマーゾフ』は大好きな作品だよ)、書評家の人生観を疑った思い出がある。
だけど『フォレスト・ガンプ』で描かれているのはまさしく「人生の全て」。
母の愛があり、イジメがあり、思わぬ才能の発見があり、なろう小説並みのミラクル、大学生活、徴兵、恋愛、死、神様との対話が荒波のように襲いかかってくる。
ちょっと他人とズレてるけど、
それゆえに誰からも愛されるフォレスト・ガンプお兄さん。
その圧巻の人生を、まだ見てない人にぜひ知ってほしいなと思った。
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電子機器に囲まれてると不安になってくる。
電子機器は便利だ。無駄を削ぎ落として目的だけに特化したフォルムはプリミティブなセクシーささえある。もはやこれ無くしては生活できない。
でもどうしても不安になってくる。
今僕の目の前にはキーボード付きのiPad、隣にiPhone8、そして向こうにMacBook Airがそびえている。Macの中にはユーチューバーがいて、遊戯王の絶版パックを開封している。
そしてその右手前に、淹れたてのインスタントコーヒーがある。
もし軽く手が滑ってこのコーヒーが溢れたのなら、先述した電子機器たちは全滅だ。MacBookはどんなに良くてもキーボードの破損は避けられないだろう。半身不随だ。iPhoneの青空文庫で読みかけの羅城門は倒壊し、iPadで打っているこの文章はバックアップを取ってないので忘却の彼方だ。人類の英知は、思ったより簡単に仮死状態になる。
だけどもう既に、このように頼りないものに頼らないとワレワレは生活できなくなっている。
まるで綱渡りだと思う。
そんなことを意識して以来、どうも電子機器に囲まれすぎている生活が不安でしかたがない。
とは言いつつも僕はたった今YouTubeを閉じてNetflixを起動した。彼は僕が今まで観てきたウン10個のドラマから、僕の好みを完全に把握しているが、きっと水がかかったら死ぬんだろう。綱渡りは続く。